Roche Diagnostics (ロシュ・ダイアグノスティックス)、COVID-19 検査の展開とデータ分析を管理するために、迅速に構築された Smartsheet ソリューションを活用

世界的なバイオテクノロジーのリーダーである Roche Diagnostics (ロシュ・ダイアグノスティックス) は、新しく開発した COVID-19 診断検査に関する需要の優先順位付け、展開、使用、結果レポートを管理するための堅牢なテクノロジー ソリューションを必要としていました。正確さ、柔軟性、スピードが何より重要でした。パンデミックが急速に広がったことから、Roche (ロシュ) では、最も緊急に必要とされている場所に検査用品を送る必要があり、しかもその場所は日ごと、さらには時間ごとに変化していました。Roche (ロシュ) では Smartsheet の専門家と協力することにより、世界的な健康危機に迅速に対応できるソリューションをすばやく導入することができました。

「私たちは皆、何年も何十年もの間、事業継続とパンデミックの計画を策定してきましたが、それが現実のものになりました。」と、北米の Roche Diagnostics (ロシュ・ダイアグノスティックス) で実装、計画、サポート担当バイス プレジデントを務める Bryan Langford 氏は述べています。「緊急の対応が必要で、現在仕事をどう行っているかはもはやそれほど重要な問題ではないことがわかっていました。それは大変なことで、誰もどうすればいいかわかりませんでしたが、方法を見つけることはできると思っていました。また、Smartsheet には、その方法を見つけるのをサポートしてくれるパートナーがいることもわかっていました。」

世界的なパンデミックに対する迅速な対応を支援するソリューション

Roche (ロシュ) は、何十年にもわたって健康研究の最前線に立ち、ガン、免疫、眼科、感染症、神経科学を網羅する医薬品と診断のグローバルなポートフォリオを展開しています。Jonathon Fullerton 氏が 8 年前に商品化プロジェクト管理室のシニア マネージャーとして入社したとき、同社の最先端の科学的研究が、紙ベースのプロセスとスタンドアロンのワープロやスプレッドシート ドキュメントを組み合わせて行われていることに驚きました。数年のうちに、Fullerton 氏はプロジェクト管理のデジタル化と自動化に取り組み、Smartsheet を導入しました。

「私たちは、実装をプロジェクトで管理する方法を再構築する時期に来ていると判断しました。」と Fullerton 氏は述べています。「私たちはベンダーに Smartsheet を選定し、非常にカスタマイズされたソリューションを開発しました。Smartsheet の接続性により、会社全体の他の記録システムを統合できます。他のエンタープライズ システムと連携して、データやプロセスを共有することができるのです。」

Roche (ロシュ) では数年前から Smartsheet を使用していましたが、COVID-19 の発生と世界中への急速な感染拡大により、新たなプロジェクト管理の課題が発生しました。2020 年 3 月初旬までに、Roche (ロシュ) は連邦政府が承認した初の高スループット COVID-19 診断検査を米国市場に投入する準備を整えました。Langford 氏と彼の同僚は、爆発的な需要に製造が追いつかない可能性があることに気づきました。Roche (ロシュ) では、特に緊急性の高いニーズがあるコミュニティを特定し、それらのコミュニティに直接物資を供給し、優先順位の変化に合わせて供給先を迅速に切り替える方法を必要としていました。

「COVID の世界では、1 時間おきとは言わないまでも毎日のように物事が変化するので、非常に柔軟性のあるものが必要でした。」と、Roche (ロシュ) のマーケティング製品マネージャー、Lisa Glavan 氏は述べています。「パンデミックが続く中、計り知れない時間をかけて多くのデータを収集することになることがわかっていたので、非常に堅牢なものが必要でした。ラボから検査情報を集めることになるので、安全性も必要でした。そして、Roche (ロシュ) にとって、そして何よりも情報を私たちに提供する顧客にとって、使いやすいものでなければなりませんでした。」

さらに同社は、支援も必要としていました。想定していたような Smartsheet ソリューションは、通常、開発に数週間から数か月かかります。Fullerton 氏と彼の同僚は、社内にソリューションを迅速に構築するための適切な専門家がいないことに気づきました。そこで Langford 氏は、Smartsheet に連絡しました。すると 3 日以内に、Smartsheet の専門家と Roche (ロシュ) のスタッフによる共同作業チームが、システムの最初のイテレーションを開発して、運用を開始し、同社の検査製品をサポートしました。

リアルタイム データを使用した動的状況の管理

今日、Roche (ロシュ) では Smartsheet を使用して、COVID-19 の診断および抗体検査に関する需要の優先順位付け、展開、およびデータ収集を管理しています。同社では、病院の検査室やレファレンス ラボから、検査の実行回数、陽性結果の数、ある場所における検査キットの在庫数などの情報を収集しています。収集されたデータは、生産や受注の数字、出荷ステータスや出荷場所、疫学データなどと照らし合わせて分析され、次の波に向けた製品の納入でどの地域を最優先させるかを動的に判断します。

「これは過去にはなかった検査です。」と Fullerton 氏は述べています。「突然、週に何百万個も製造するようになりましたが、それでもまだ足りません。COVID 検査の需要に追いつくことができるベンダーはいません。物資の割り当て、適切な送付先の選択、優先順位付け、追跡のために、あらゆる種類のツールを作成しなければなりませんでした。これらの分野のほぼすべてで、Smartsheet を使用しています。」

ダッシュボードにはさまざまな関係者のデータが表示され、会社の幹部や営業部長が管理エリアの現況を把握するのに役立ちます。Roche (ロシュ) の Smartsheet ソリューションにおいて最も重要な要素の 1 つは、ホワイト ハウスのコロナウイルス タスク フォースを含む連邦保健当局に、リアルタイムのデータを集計してレポートするプロセスを簡素化したことでした。

「毎日 3:00 に生産会議がありました。」と Fullerton 氏は述べています。「データを見直し、すべてが正しいことを確認しました。3:15 に、そのレポートがホワイト ハウスに送られました。私はプロセス改善担当者であり、ホワイト ハウスに直接送信されるものに関わることなど考えもしませんでした。しかし、仕事をとても誇りに思っていましたし、子どもたちもそう思ってくれていました。」

俊敏性とイノベーションを促進するプラットフォーム

パンデミックが始まって以来、Roche (ロシュ) では米国全土で毎日 10 万件以上の検査を定期的に実施してきました。同社の Smartsheet ソリューションは、製品ニーズの追跡と管理をより効果的に支援するために更新され、拡張されてきました。データ量の多さには感心しますが、全社員の献身的な努力ほどではありません。

「私たちは患者に影響を与えていることを常に認識していますが、それを実際に見ることができるのは本当にすばらしいことです。」と Glavan 氏は述べています。「検査がどれだけ行われているか、どの物資が使用されているかがわかり、米国全土でホットスポットが変化するのを確認できます。私たちは常に影響を与えていますが、これほどダイレクトに感じたことはありません。」

Fullerton 氏によると、Roche (ロシュ) では、危機管理へのアプローチとしてだけではなく全体的な働き方として、より俊敏で革新的な企業文化への変革にも着手しているということです。Smartsheet を使用することで、多くの社員がリモートで仕事をしている場合でも、チーム間でより効果的にコミュニケーションを取ることができます。

「私たちのビジネスのやり方が根本的に変わりました。」と Fullerton 氏は述べています。「特に全従業員がリモート ワークになったことで、今年は私が Roche (ロシュ) の在職期間中に見てきた中で最大の変化の年でした。組織としてどれほど機敏で、どれほど早く動けるかという点で、Smartsheet のようなプラットフォームが絶対に必要です。私たちは長年同じ方法で物事を行ってきましたが、今年の出来事をきっかけに、見えない壁を突破して、まったく新しい考え方に移行することを余儀なくされました。弊社にとって非常に刺激的な状況です。」

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