無料のリスク マトリクス テンプレート
リスク マトリクスは、リスク影響度マトリクスとも呼ばれ、リスクの優先度を決定する助けになります。 リスクの影響度と発生可能性を判断できたら、それらを対処すべき順番に並べます。 それらを色分けすると、リスクのランクを視覚化することができます。また、マトリクス内のゾーンを、一般的に許容できる (GA)、合理的に実現可能な範囲でできるだけ低くする (ALARP)、一般的に許容できない (GU) に分類することで、どのリスクの優先度が高いかも一目でわかるようになります。 これらのゾーンについての詳細は以下をご覧ください。
3x3 リスク マトリクス テンプレート
3x4 リスク マトリクス テンプレート
5x5 リスク マトリクス テンプレート
リスク管理マトリクス テンプレート
リスク コントロール マトリクス
IT リスク評価マトリクス テンプレート
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IT には IT ならではのリスクがさまざまあり、現代のようなデータ ドリンブンの環境では、その結果が深刻になることも少なくありません。 データ、システム、ネットワークに対する脅威は、自然災害からハードウェア障害まで、さまざまなソースから発生します。 しかし、IT においては、外部からの脅威 (ハッカーやテロリスト)、内部からの脅威 (ログイン認証情報を持つ元社員)、信頼されている内部関係者 (不正アクセスを行う現社員) など、多くのリスクが人に関係しています。
この IT リスク分析マトリクスを使用すると、最も致命的なリスクへの対応を計画し、中程度のリスクを抑制し、影響度の低いリスクを監視することができます。 そうして、データやシステムの要件、データやシステムの機能の回復にかかる時間、その間に業務を遂行するために必要な最低限のスタッフや機器などを織り込むことができます。
ビジネス リスク評価マトリクス テンプレート
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このリスク マトリクスの例には、企業が経験する可能性のあるリスクをどのように予測するかが示されているため、これを参考に、そうしたリスクが利益に影響を与える前にその対策を立てることができます。
このビジネス リスク評価マトリクスを使用して、潜在的なリスク、影響を受ける資産や部門、事業体、各リスクの発生可能性、実施可能な回避策や緩和策などをリスト化していきましょう。
ビジネスによっては、影響度の評価は、財務上の損失や運営上の支障、顧客の減少などと関連する場合があります。
提携先のサードパーティに関するリスクを評価する方法については、「Vendor Assessment and Evaluation Simplified (簡単なベンダーの査定と評価) 」および「無料ベンダーリスク評価テンプレート」をご覧ください。
リスク対応マトリクス テンプレート
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リスクそのものを分析することに加え、このリスク対応マトリクスでは、そのリスクの対応計画を大まかに描くことができます。 この Excel 用のリスク マトリクス テンプレートを使用すると、リスクをリスト化し、その発生可能性と影響度を評価し、それぞれに対する対応 ( 「削減」、「排除」など) を記述することができます。 また、リスクに対応するための事態対応計画、その対応のトリガーとなる事象、その対応の担当者などを記載することもできます。
このリスク マトリクスは、リスクの高い業界、組織、プロジェクトに特に役立ち、 リスクの影響だけでなく、見つけるべきトリガーや、リスクへの適切な対応計画も一目で確認できます。
建設リスク評価マトリクス テンプレート
リスク マトリクスとは?
リスク マトリクスとは、1 つの軸には、ある事象の影響度を、もう 1 つの軸には、その発生可能性をプロットする図表です。 また、これを表形式にして、リスクの発生可能性と影響度を列にとり、各リスクを行に置くこともできます。 このように既存のリスクと潜在的なリスクを可視化することで、その影響度を評価し、優先度の高いリスクを特定することができます。 そうすることで、最も注意が必要なリスクに対応するための計画を策定することができます。
A リスク マトリクス図は、リスク評価フォームに記載されている情報を示すシンプルなスナップショットで、多くの場合、リスク管理プロセスの一部になります。 これらのフォームはより複雑で、リスクを特定し、背景データを収集し、リスクの発生可能性と影響度を算出し、リスクの回避策と管理戦略の概要を示すものになります。
リスク管理とは、リスクを発見し、分析し、対処するためのプロセスで、これにより目標を達成したり、プロジェクトを順調に進めたり、予算とスケジュールを遵守したりすることができます。 これには、 計画、識別、分析、対応、監視/コントロールという 5 つの段階があります。 リスク マトリクスの作成は、リスク管理プロセスの最初のステップの 1 つであり、分析段階 (リスク評価書の作成後) でよく行われます。
リスク マトリクス テンプレートの使い方
リスク管理マトリクス、リスク評価マトリクス、またはリスク分析マトリクスも含め、リスク マトリクス テンプレートは 2つの側面に焦点を当てています。
- 影響度: リスクのインパクトとそこから生じるマイナスの結果です。
- 発生可能性: リスクが発生する確率です。
リスク マトリクスにリスクを配置するには、その影響度と発生可能性に評価ポイントを割り当てます。 次に、それをチャート内の適切な位置にプロットするか、表に評価を記述します。 ここで使用される代表的な分類は以下の通りです。
影響度:
- 軽微: 実際的なマイナスの結果につながらない、または組織やプロジェクトに重大な脅威を与えないリスク。
- 低度: マイナスの結果をもたらす可能性が小さく、全体的な成功に大きな影響を与えないリスク。
- 中度: マイナスの結果をもたらす可能性が潜在的にあり、プロジェクトや組織に中程度の脅威をもたらすリスク。
- 重大: 実質的なマイナスの結果をもたらし、組織やプロジェクトの成功に深刻な影響を与えるリスク。
- 致命的: 非常に重大なマイナスの結果をもたらし、プロジェクト全体の失敗につながったり、組織の通常業務に重大な影響を及ぼしたりする可能性のあるリスク。 これらは、最も優先的に対処すべきリスクです。
発生可能性:
- 非常に低い: 発生する可能性がほとんどない、非常にまれなリスク。
- 低い: 比較的まれではあるが、発生する可能性が少しあるリスク。
- 中程度: より一般的で、約 1/2 の確率で発生するリスク。
- 高い: 発生する可能性の高いリスク。
- 確実: ほぼ確実に発生するリスク。 このリスクにまず対処します。
リスクの分類と優先順位付け
各リスクをマトリクスに配置したら、そのマトリクスにて総合的なリスクのランク付けを行います。重大なマイナスの影響を及ぼし、さらに発生する可能性の高いリスクが、最高ランクになります。 最低ランクは、影響度も発生可能性も低いリスクです。 リスクのランク付けでは、影響度と発生可能性を組み合わせて評価するため、全体的な脅威が最も大きい (したがって対処が最も優先される) リスクを特定しやすくなります。
より具体的なランク付けにするため、数値による評価を行っている組織もあります。 しかし、ほとんどのランク付けでは、以下のようにいくつかの大まかなカテゴリに分類されることになります。また多くの場合、色分けも行われます。
- 低: リスクの影響度は小さく、発生する可能性も低いと考えられます。 このタイプのリスクは一般的に無視されます。また多くの場合、緑色が割り当てられます。
- 中: 発生する可能性がある程度あり、やや深刻な影響が及ぶと考えられます。 可能であれば、この中低度のリスクを防ぐ講じますが、それらは優先度が高くなく、組織やプロジェクトの成功に大きな影響を与えるものではないことを念頭に置く必要があります。 このタイプのリスクには、多くの場合、黄色が割り当てられます。
- 高: 重大な影響を及ぼし、なおかつ発生する可能性が高い、重大なリスクです。 このリスクには高い優先度を付け、早い段階で対応するようにします。 多くの場合、オレンジ色が割り当てられます。
- 最高: 深刻な結果をもたらし、また発生する可能性も非常に高い、壊滅的リスクです。 このリスクの優先度が最も高くなり、 組織やプロジェクトの成功を脅かす可能性があるため、すぐに対応する必要があります。 多くの場合、赤色が割り当てられます。
リスクをランク付けしたら、ランクが「高」または「最高」のリスクを回避する、またはそれに対応する計画を策定します。 ランクが「低」または「中」のリスクに対しては、作業開始前に対応する必要がない場合もあります。
リスク テンプレート マトリクスのゾーン
多くの組織では、マトリクスを以下のようにゾーン分けすることで、リスクをより明確に把握しています。
- 一般的に許容できる (GA): ランクが「低」の領域では、リスクはほとんど影響を与えないか、発生する可能性が低いか、またはその両方が該当します。 この領域のリスクは、プロジェクトや組織にすぐに脅威を与えるものではなく、無視できる場合もあります。
- 合理的に実現可能な範囲でできるだけ低くする (ALARP): ここは許容可能なリスクのゾーンで、ランクが「低」と「中」のリスクをここに入れることができます。 この領域に入るリスクは許容可能であるか、または著しい損害を与えないもので、 すぐに対処することなく作業を進めることができます。
- 一般的に許容できない (GU): この領域には、ランクが「高」または「最高」のリスクが入ります。 この領域のリスクは、かなりダメージが大きく、発生する可能性が高く、プロジェクトや組織の脅威となるものです。 これらは優先度が最も高く、すぐに対処する必要があります。
検証とリスク対応
適切なリスク マトリクス チャートを選択し、正しく作成するため、実際のシナリオで検証してみましょう。 テンプレートを選択したら、直面するリスクの例を入力します。 マトリクスを使用してリスクの影響度と発生可能性を数値化したら、「GU」に該当するリスクに対し対応計画を策定します。
業界や組織の規模によっては、リスク評価と対応に役立つリソースが他にもあるかもしれません。 米国の 労働衛生局 (OSHA) には、自然災害に対応する際に使用できる具体的なマトリクスがあります。 たとえば、Hazard Exposure and Risk Assessment Matrix (危険とリスク評価マトリクス) は、労働者および雇用主がリスクを評価し、ハリケーンの影響を受けた地域でより効果的に作業を進めるうえで効果的です。
もちろん、リスク評価マトリクスは、意思決定を導くための単なるツールとして使用することもできます。 リスク管理チームは、必ずマトリクスとリスクの両方を慎重に分析して、そのうえで現在または潜在的なリスクを回避や軽減する、またはそれに対応する方法を決定する必要があります。 リスク マトリクスは一般的に、プロジェクト管理において、リスクがプロジェクトの範囲やスケジュール、コストにどのような影響を与えるかを検討する際に使用されます。 また、建設から IT まで、さまざまな業界で使用されます。 Smartsheet の無料のリスク マトリクス例には、業界ごとにさまざまなタイプのマトリクスが用意されているため、実際のニーズに最も合ったマトリクスを見つけることができます。
医療機関におけるリスク評価の重要性
医療の分野では、臨床検査の間違い、病院施設の問題、保護されるべき医療情報 (PHI) のセキュリティ侵害など、医療機関に影響を与える潜在的な脅威は数多くあります。 医療機関は、リスクとコンプライアンスに関して厳しい規制を受けています。つまり、リスク評価を確立し、どこにリスクが存在するかを見極めることは、法律の面でも機能の面でも、ビジネスにとって非常に重要なことなのです。
リスクを管理するための計画を作っておけば、最も深刻な脅威を特定し、その可能性を評価し、その軽減のための方法を決定しやすくなります。 さらに、リスク評価を行うことで、PHI がどこに存在するのかを特定し、機密情報を保護するための具体的なリスク対応策を策定することができます。
医療リスク評価は、包括的で、組織のなかでも権限を持つメンバーが全員アクセスでき、プロセスと情報に対するすべての潜在的な脅威を特定して対処できるほど十分なものである必要があります。 起こりうるリスクに照らし合わせて、すべての医療データ、情報、手順を効果的に監査するには、リスクを迅速に特定し、軽減し、その発生を防ぐためのツールが必要です。また、そのツールは、すべての潜在的な脅威をリアルタイムに可視化できるものである必要があります。
作業実行プラットフォームである Smartsheet を活用すれば、医療機関は、組織全体のリスクをリアルタイムのダッシュボードで確認し、更新できるため、適切なタイミングで最良の意思決定を行うことができます。 特定されたリスクを明確化し、その発生可能性と影響度を更新していき、それらに対する対処状況を監督していくことで、PHI の安全性と保護を最大限に確保しつつ、チームの認識を統一することができます。 また、ダッシュボード内の共有設定を活用することで、権限のあるユーザーのみが機密情報にアクセスできるようにして、HIPAA規制への準拠を維持することもできます。
医療関係のプロセスを正確かつ安全に文書化し、作業を効率化するために、Smartsheet がどのように役立つかについては、 医療分野での Smartsheet の利用に関するページを確認ください。
Smartsheet のダッシュボードで、より良い意思決定を迅速に
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